cases 症例の一覧
-
初診時の状態(202〇年3月)
14歳の女子中学生。
1月頃から「手に力が入らない」という症状が出現し、病院で検査を受けましたが異常は見つかりませんでした。
その後、
- 朝起きられない(起床は昼12時頃)
- 目が覚めてから体が動くまで2時間ほどかかる
- 起き上がると立ちくらみや脈の乱れ、頻脈が起こる
- 強い脱力感と倦怠感
- 日中の眠気
- 長時間起きていられない
- 食欲低下(食べたい気持ちはあるが食べられない)
- 下痢
- 月経不順
- 手足の冷え
- 天候による頭痛や体調不良
などの症状が続き、学校は週4日ほど遅刻しながら通っている状態でした。
また、
- アイスクリーム
- 甘いもの
- パン類
を好む食生活があり、胃腸機能の低下や冷えも目立っていました。
漢方的に考えたポイント
この方の場合、
- 胃腸の働きの低下
- 体力不足
- 水分代謝の乱れ
- 冷え
が重なり、十分なエネルギーを作れない状態になっていました。
その結果、
「朝になっても体が活動モードに切り替わらない」
「起きようとしても脈が乱れ、立ちくらみや脱力感が起こる」
という悪循環に陥っていると考えました。
そこで、胃腸を立て直しながら、体を温め、朝から活動できる力を少しずつ回復させていく方針で漢方を開始しました。
1か月後
服用回数は十分ではなく、1日2回しか飲めていませんでしたが、
- 起きるまでの時間が短くなった
- 遅刻はあるものの毎日登校できるようになった
- 長時間起きていられるようになった
- 起きていられる時間が約11時間まで延びた
- 春休み中は昼寝をしなくても過ごせる日が増えた
など、少しずつ改善がみられました。
この頃には、
「5月の修学旅行に行けるだろうか」
ということをご本人、ご家族ともに心配されていました。
約2か月後
修学旅行に無事参加。
旅行先でも朝起きることができ、
食事もしっかり取ることができました。
これまで自宅では昼頃まで起きられず、朝起きるだけでも大きな負担となっていたことを考えると、大きな変化でした。
同じような症状でお悩みの方へ
起立性調節障害のお子さんの中には、
- 朝起きられない
- 体がだるい
- 立ちくらみや動悸がある
- 学校に遅刻してしまう
- 日中眠くて集中できない
- 食欲がない
- 冷えや胃腸の弱さがある
- 甘いものやパンを好む
- 月経不順を伴う
といった症状が複数重なっていることがあります。
「検査では異常がない」
「気持ちの問題では?」
と言われてしまうことも少なくありません。
しかし、体の回復力を高めていくことで、少しずつ朝起きられるようになり、学校生活や行事に参加できるようになるケースもあります。
-
初診時(202○年8月)
「朝起きられない」「起こすのに1時間近くかかる」「起こせない日もある」という状態で来局されました。
中学受験を控えており、朝の不調を改善したいとの希望がありました。
初診時の主な症状
- 朝起きられない
- 起床に1時間近くかかる
- 食欲不振
- 空腹感はあるが食べられない
- 慢性的な下痢
- 疲れやすい
- 寝つきが悪い(入眠まで約1時間)
- 夜中に無意識に起きて歩き回ることがある
- 長時間座っているのがつらい
- 蓄膿症になりやすい
学校は月に2回ほど欠席していました。
胃腸の弱さが目立つタイプ
この症例で特徴的だったのは、
起立性調節障害の症状の背景に、胃腸の弱さと慢性的な下痢が存在していたこと
です。
- 朝食はフルーツやゼリー程度
- 慢性的な下痢
- 便の臭いが強い
- 食後の腹痛
- 食欲低下
など、消化吸収機能の低下が目立っていました。
また、エネルギー不足のため、
- 朝起きられない
- 疲れやすい
- 長時間座っていられない
という状態になっていたと考えられました。
治療経過
2週間後
- 全体的に元気になった
- 朝以外にも空腹感が出てきた
体力回復の兆しが見え始めました。
一方で、
- 寝つきの悪さ
- 慢性的な下痢
は残っていました。
1か月後
長年続いていた下痢が数日止まり、
便の状態にも変化が現れ始めました。
1か月半後
- 元気が出てきた
- 夜中に歩き回る症状が消失
自律神経の安定が進み始めました。
約2か月後
- 下痢は半分程度まで改善
- 学校を休まなくなった
- 朝の寝起きが短くなった
- 起床後すぐ動ける日が増えてきた
日常生活への支障が大きく減少しました。
約3か月後
- 腹痛消失
- 夜間の異常行動なし
- 便は3日に1回程度の軟便で、それ以外は正常便
- 学校を休まなくなった
- 朝6時30分に起床できるようになった
当初の目標であった、
「朝起きて学校へ通えるようになる」
という目的を達成することができました。
その後は来局されず、治療終了となりました。
この症例から考えられること
起立性調節障害というと、自律神経だけに目が向きがちですが、
このお子さんでは、
胃腸の弱さと慢性的な下痢によるエネルギー不足
が根本にあり、それが朝起きられない原因の一つになっていたと考えられました。
胃腸が整い、
- 食欲が出る
- 下痢が減る
- 腹痛がなくなる
につれて、
- 朝の起きづらさ
- 疲労感
- 学校生活への支障
も改善していきました。
漢方薬剤師からの考察
この症例を振り返ると、初期には体力を補う方向を重視していましたが、
慢性的な下痢と「お腹の冷え」へのアプローチを、さらに早い段階から徹底していれば、より短期間で改善できた可能性があります。
起立性調節障害のお子さんの中には、
- 朝起きられない
- 食欲がない
- 下痢しやすい
- お腹が冷えやすい
- 疲れやすい
といった「胃腸の弱さ」を伴うケースが少なくありません。
自律神経だけを見るのではなく、
「胃腸を立て直して体のエネルギーを作れるようにすること」
が、回復への近道になることもあります。
-
①主訴:授業中のお腹の音やガス不安、排便確認が止まらず登校困難
②年齢:15歳(中学3年)
③性別:女性
④初診時の所見:学校前に複数回排便しないと外出できず、休日は症状消失。受験前に再燃。腸の器質的異常はなく、不安と連動して症状出現。治療への失望感あり。
⑤方針:腸を治すより、不安と腸の結びつきを緩める。安心行動を徐々に減らし、環境調整と心理教育を優先。
⑥改善の様子:症状の仕組みを理解すると不安が軽減。排便回数が減り、途中退出の許可で早退が減少。
-
①主訴:起床困難、頭痛、低気圧時の不調、倦怠感
②年齢:13歳
③性別:女性
④初診時の所見:朝の頭痛と手の冷え、思考過多、無意識に手を開いて緊張を逃がす様子あり。気力で動くが体が伴わず、防御的緊張が強い状態。
⑤方針:自律神経の過緊張を鎮め、巡りを整えた後、段階的に体力を補う。無理に押し上げない調整。
⑥改善の様子:防御行動が消失し、思考が静まる。朝の冷えも軽減し、体の無理に気づけるようになった。 -
小学5年生から症状(めまい、たちくらみ、吐き気、頭痛)が始まり、現在中2だがほぼ投稿できていない。
服薬20日での2診で、朝から起きられるようになり、学校に行く意欲を出し始めた。 -
症状
病院での検査では異常が無いにもかかわらず、熱が続いていました。
高い時には38度台もありました。
漢方薬を服用して1週間ほどで、毎日出ていた熱が出なくなる日が増えたと同時に、体が楽になる時間が増えました。 -
症状
起立時に頻脈が起こるタイプの起立性調節障害でした。
他の起立性調節障害の治癒パターンとそれほど変わりなく、
頭痛・吐き気がなくなる⇒倦怠感がなくなる時間が早まる⇒起きて活動できる時間が徐々に早まる⇒昼からの登校が始められる⇒朝から登校できる
といった経過をたどることができました。 -
起床後からふわふわした感じが続き、起き上がることができない。
様々な検査をしても異常がなく、ご相談に見えられました。
血虚(血の不足)、陽虚(体の冷え)、脾気虚(消化吸収力の低下)が混在しており、順次治療を進めて改善しています。
胃腸が血を作る材料を吸収できず、水分も不足し、起こってきた体の熱感から冷たいものを口にして、体が芯から冷えてしまったことによるものとご説明したところ、たどってきた経過がその通りでした。 -
症状
10代女性の不眠のご相談でした。朝5時ごろまで眠れず、起きるのは昼12時頃と昼夜逆転の生活でした。
この方は排便等、セロトニン、メラトニンを生成する腸の状態に問題があったことから、排便が規則正しく行われること、合わせてスマホの使用の見直し、胃腸の消化吸収力をあげて気血の量を増やすことで眠気が来るようにしました。 -
起立性調節障害として治療を開始したが、漢方薬に反応しなかった。
方向性を変え、気の巡りの悪さと、起きられないことに対する親への気遣いからの疲労として捉えなおしたところ、良い反応を得た。 -
元気が出ず、朝起きられない。手足が冷えるという方。
お体は弱っているというほどでなく、お話から学校や生活に興味を持てるものがないためではないかという推測をお伝えしたところ、思い当たるとのこと。
血の巡りを良くして、手足を温める漢方薬をお出しし、手足の冷え対策をしました。
すぐにあたたかくなったとのこと。何に興味を持てるかについて話をし、気の巡りについて対策を考えていきます。 -
高校入学後、食事がとれず体重が減少し、登校にドクターストップがかかった。
漢方薬の味にも好みがあり、飲める漢方薬を探しながら、1剤で継続。
2週間で血色が良くなり、体調が改善。その後、再び登校できるようになった。 -
症状
起立性調節障害でのご相談。
気血を補う漢方薬を服用後、2週間で症状が無くなり、1か月で治療終了。 -
20kg台まで体重が落ちて、命に危険があったため強制入院した。
その後の不眠の相談に来たが、食欲も出始めて、体重が増えて元気に学校に通っている。 -
症状
何をしても下半身が冷えることからご相談に来られました。数回の治療で冷えは消失しました。
-
赤味が無くなり、ごわついていた皮膚も正常に戻りました。
-
朝起きられず、立っていると倒れそうになる。 立ち上がると目の前が真っ暗になる。頭痛、ふらつきが常にあり、学校に行けない。 服薬2週間で頭痛、ふらつきが無くなった。
-
ブラッドパッチ、生食パッチを数度行うも無効。座位、立位では姿勢の保持は10程度。 漢方治療により、2か月で症状(頭痛、立ちくらみ、めまい)が全部とれた。
-
小学5年のころから、起立性調節障害で登校できなかった。 治療開始3か月でほぼ無症状(頭痛、めまい、たちくらみ)となる。 登校もできるようになった。
-
起立性調節障害でご相談。主訴は立ちくらみ、頭痛、めまい、周囲の目が気になることにより、外出に困難をきたしていた。 立ちくらみ、頭痛、めまいは早期に改善。外出したくない状態は少し遅れて、改善できた。
-
起立性調節障害、ふらつき、頭痛、朝起き不良。
治療3か月で毎日1限目から登校できるようになりました。 -
起立性調節障害のご相談でご来局され、症状は数ヶ月で消失したが、不登校が続いてた。
御本人の溜め込まれた怒りの感情にアクセスし、漢方治療で気の巡りを良くし、カウンセリングを併用することで、意欲が出始めた。
Warning: Undefined variable $catId in /home/cojica6038/naracojica.com/public_html/wp-content/themes/cojica-theme-2024/page-cases.php on line 98